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 おすすめの本:全身病―しのびよる脳・内分泌系・免疫系汚染


 電力中央研究所は種々の準備調査の後、菅原努、近藤宗平の両先生を始め日本トップレベルの医学者による研究委員会を設け、東京大学、京都大学、岡山大学など各大学医学部の協力を得て、ウサギやマウスによる動物実験を、ほぼ全国的に10年以上実施しました。
 これらホルモンや酵素の哺乳類データは、世界的に初めてのもので、米国の強い要請で1994年の秋、ワシントンに呼ばれ医学者たちに報告しました。
 これ以来、米国NPO放射線科学と健康(RSH)の発足(1995)、WHO/IAEAによる低線量放射線専門家会議(1997、於セビリア)、国連科学委員会の報告書(放射線適応応答1994)、低線量研究国際センター(カナダ、オタワ大学)の発足(1997)上院議員のハーバード大学における講演とDOEホルミシス予算決定(1998)、米国DOE予算による研究開始(1999)など、世界的な動きになりました。
 バクテリアや昆虫の寿命と増殖性で、低線量放射線がバイオポジティブな効果をもたらすデータは従来もありましたが、マウス、ラット、うさぎなどの全身照射で、遺伝子、酵素、細胞、そして免疫系やホルモンなど、私たちのからだが低レベル放射線にどのような応答をするかについて、明解な情報が得られたのです。ここで、その数例をご紹介いたします。

1.免疫系の応答

 東北大学名誉教授坂本澄彦博士は、すでに1970年代から低線量放射線の全身照射による免疫系の応答に興味を持ち、動物実験などをしてから悪性リンパ腫や肝がんなど、手術や高線量放射線の局部照射だけでは対応の難しい患者さんに対して低線量X線の全身または上半身照射を併用されていた。退官に際してまとめられたデータによると、悪性リンパ腫の100名以上の患者さんを対象に取組まれた治療実績で、従来法治療による生存率は50%であるのに対し、低線量放射線の全身照射を併用した治療では84%の生存率になっている。メカニズムのひとつとして、免疫系リンパ球の重要なものヘルパーT細胞の活性化が確認された。このヘルパーT細胞の増加は、EPRIの依頼で1986年から実施された米国UCLA医学部のマウス照射実験でも確認されている。

2.がん抑制遺伝子の応答

 奈良医大の大西教授は、がん抑制遺伝子として注目されているp53遺伝子の研究で世界トップレベルの研究活動を続けておられる。
 坂本法の成功を、この遺伝子の応答から説明できるかどうか、電力中央研究所は大西教授に動物実験を依頼した。
 大西教授は、まずマウスその後ラットで、脳、肝、脾、骨髄、副腎など各臓器の細胞内のp53遺伝子が全身照射の数時間後には照射しない場合に比べて数倍(p53 タンパクの定量分析)に活性化していることを確認された。

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