ホルミシストのホームPagePage2PagePagePagePagePage おすすめの本:生命と放射線―ホルミシスってなぁに?

 20世紀医学で克服出来なかった難病を列挙してみましょう。
 がん、糖尿病、高血圧、りうまち、アレルギー、アトピー、ぜんそく、痛風、腰痛、神経痛、うつ病、アルツハイマー、その他の中高年の多くの方々が苦しむ病気、そして高齢で寝たきり老人のほぼ全ての難病は、活性酸素(ROS)によって、健全であるべき細胞やDNAが、そして細胞付近の物質までが破壊されていくことによって発生し進展していくのです。
 これに対して、みなさんのからだには被害とたたかうために抑止(酸化防止、損傷防止)、修復(DNA損傷の修復)、排除、(異常細胞の摘出除去)、周囲の応援(活性酸素によって死滅した細胞の周囲には劣化が進んだ多くの細胞があり、これらの細胞の活性化若返りによって当該組織機能が回復)、そして元気付け(各種ホルモンの分泌によって、痛みやストレスからの解放、積極生活による免疫系の昂揚など)、5つの防御機構が備わっています。
 具体的には、まず細胞の中でつくられている活性酸素分解酵素SOD(スーパーオキサイド ディスムターゼ)、GPx(グルタチオンペルオキシターゼ)などで、活性酸素を化学的に無害なものに変えてしまって、活性酸素の被害を阻止するのです。
 次に、DNAは活性酸素によって常時激しく損傷を受け、これには二重螺旋破断もあり、多くの種類の酵素やたんぱくの連携活動で毎日猛烈な修復が続けられています。この酵素ネットワークのDNA修復ダイナミックスの内容が最近解明されつつあり、この研究がひとつの学問分野になっています。

 さて、その次の防御機構こそ、膨大な数(60兆個)の細胞で出来ているマルチ構造特有の手段で、アポトーシスと呼ばれる細胞自殺なのです。DNAの異常がもはや染色体変異の状態で修復できるものではないと、その細胞または周囲の細胞の遺伝子が判断した場合、細胞自殺の命令が出て、この命令を受けた細胞は核破砕という即死的な激しい死に方で消滅します。
 これはがん細胞の排除は勿論、胎児の段階で異常が見つかった場合に奇形児が生まれるのを防ぐメカニズムにもなっています。
 ところがこのアポトーシスが、多くの難病の基本的メカニズムでもあるのです。各種のリンパ球や白血球で構成されている免疫系統細胞は、バクテリヤ、ウイルス、がん細胞など異常なものをみつけると、そこで急激な活性酸素発生によって良くない細胞やバクテリアなどをやっつけてしまいます。
 この判断がたいへん難しく、悪いやつか我が身にとって大切な細胞かを見分ける能力が不十分であるために、つまり免疫系が異常であるために、大部分の難病が発生しているのです。
 免疫系が間違えて皮膚細胞をアタックすればアレルギー・アトピー、ひざ軟骨細胞をアタックすれば、りうまち性関節炎、すい臓のランゲルハンス島ベータ細胞をアタックすればI型糖尿病になります。

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